2020年に在籍していた生徒が、新年早々、良い運気を運んできてくれました。
他県出身のその生徒は、2020年の8月から11月までの約4か月間、在籍しました。
(当時高校2年生でした。)
お父さんの仕事の関係で海外で生活し、
現地のインターナショナルスクールに通っていました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、
親戚のいる熊本に、お母さんと一時帰国。
当初は3か月ほどの予定だったそうですが、
感染状況は改善せず、日本滞在が延び延びになりました。
そして、時間があってブラブラしていても仕方ないと、
「高卒認定試験」の勉強をするために塾にきました。
中学校以来、約4年間、全く勉強していなかったそうで、
彼の体験談によると、
初めは「いすに座って机と向き合うことも苦痛」だったそうです。
しかし、「案外そんなことにも慣れ」ていきました。
(ここに来る人は、みんなそうです。大切なのは、慣れです。)
11月の高卒認定試験では、全8科目に挑戦。
本人曰く、マークミスもあったそうですが、
8科目全部に合格し、12月に「合格証書」が到着。
その数日後、渡航可能となって飛び立っていきました。
私たちとの勉強はここで終了しました。
そして、昨日、2022年1月5日。
「いま、熊本に来ているので伺ってもいいですか?」との電話がありました。
外国に戻った後の話によると、
2週間の隔離生活の後、インターナショナルスクールに戻りましたが、退学。
ここで「高卒認定試験」が効果を発揮します。
昨年8月、東京オリンピックの閉幕後に帰国。
2か月の準備期間で、昨秋、神奈川県にある私立大学獣医学部にAO入試で合格!
「口頭試問はダメダメでした」とのことですが、獣医学部では、とっても有名な大学です!
しかも、現在高校3年生の年齢ですので、現役合格です。
日本の高校生活は一度も経験しないまま、大学進学です。
それができるのが、「高卒認定試験」の良いところです。
中学校では、「仲間はずれ」にされたこともあったそうです。
しかし、そうした経験も乗り越え、さまざまなことに挑戦し、自分を磨きました。
そして、自分の力で大学合格を手に入れました。
(辛かった経験、嫌な思い出といった「過去」も、彼の中でその「意味が変わった」ことだと思います。)
体験談の最後は、次の言葉で締めくくられていました。
「今後も自分らしくいろんな光を求めて冒険していこうと思います。」。
次は、獣医の国家試験に合格したら報告に来てくれるそうです。