先日、卒業生が結婚の報告で訪ねて来てくれました。
嬉しかったです。
「十数年前は、学校に行けないって家に引きこもってた俺が、父になるんですよ。職場では主任ですよ。新人さんに研修してますよ。信じられませんねぇ。」と明るく笑いながら言ってくれるその姿をみて、初めて会った日の風景が浮かんできました。
そうです。お母さんに連れられ、青い顔をした痩せた眼鏡の男の子でした。
決して順風満帆の道ではありませんでした。
高校行けなくなり、転校して、大学受験して、進学してからも、いろいろ落ち込んで、悩んで、「どうしましょう。」と相談に来てくれて。
でもそのたびに、立ち上がって、そして、自分に正直に、道を切り拓いてきました。
「本当に幸せもんだよ。ちゃんと自分が好きな道に進んで、好きな仕事して、みんなに支えられ、そして今ここにいるんだよね。幸せなことだよ。」
「いろいろあった分の、”人間力”。なんですかねぇ。」
そうなんです。
幸せ者の彼はすごく大きな力を持っています。
それは、立ち上がる力。
苦しいとき、きついときは、少し休んで充電して、そのとき、自分が何をしたいのか考える機会にしてきました。そしてまた、立ち上がって歩きはじめました。何度も壁にぶつかりながらも、自分に正直に、自分の人生を作ってきました。
未来は自分で作る。
全ては自分次第。
彼を見てると、つくづくそう思えます。
今週はいよいよ公立高校入試。国公立大学入試。
さあみんな、未来をつくりに出発ですよ。