2016年9月10日土曜日

【たま日記】「月謝袋」に思うこと

【たま~に書くから、「たま日記」】


「学費は、毎月28日までに翌月分を『月謝袋』で頂きます。
 お金の有難みを分かってもらいたいですから。」
「『月謝袋』ですか、いいですね。
 この頃は、なんでも振込ですもんね。」

先日、入塾の相談に来られた方とのやりとりです。
個塾でよくある光景です。やっぱり珍しいんですね。


私の前職も含め、多くの塾や予備校・通信制高校では、
口座振替や年度分の前納(または教育ローン)を活用していますよね。
確かに、
塾や学校の立場に立てば管理上、
また、保護者の立場に立てば現金を準備する手間上、
便利なことが多いと思います。

しかし、
何か物足りなさがあります。

月謝袋を前にして、
保護者と生徒が話し合い、
気持ちを確認し、家庭での方向性を一致させる、
その上で授業料を準備して頂く。
こうすることで、
1か月が何となく過ぎるということはなく、
ひと月、ひと月に締まりができ、けじめがつきます。

便利ではない、こういう段階を踏むことが大切なように思います。

休むこともあるかもしれませんが、
塾に在籍できるのは当たり前のことではなく、
周囲の支えがあってこそ、
自分があるのは周囲の支えがあってこそ。

実際、生徒にも、
授業料の大切さ・重さが伝わっているようです。

生徒が私たちに月謝袋を手渡す際には、
きちんと両手で持って、
大事そうに渡してくれますから。
(自分で働いて授業料を捻出している生徒は、もちろんですが。)

まわりにきちんと感謝ができる、
そんな子が増えていけばいいなあと思います。