自分が思い描いている自分の姿「自己像」が正しいとはかぎりません。
本当はできるのに、
「自分にはムリ」「どうせ・・・」など、
本当はできるのに、「できない」と思い込んでいるかもしれませんよ。
ある鳥の物語を紹介します。
ある日、男がワシの卵を見つけた。男はそれを持ち帰ると、ニワトリ小屋のメンドリ(雌鶏)の巣の中に入れた。メンドリは他の卵と同じように扱った。やがてワシの子が生まれたが、メンドリは他のヒヨコたちと同じように育てた。
ニワトリに囲まれて育ったワシの子は、自分がニワトリだと思い込み、ニワトリのまねをして、ミミズや虫を求めて地面をほじくりかえし、鳴き、羽をばたつかせて数メートルの距離を飛んで暮らした。その姿は、ニワトリそのものだった。
ある日、ワシが空を見上げると、見たこともないほど見事な鳥が、たくましい翼をじっと広げたまま、優雅にゆっくりと、はるか上空を舞っていた。
ワシが「あれは何?」とたずねると、メンドリは「あれは、ワシだよ」と答えた。
ワシが「僕もあんなふうになりたい」というと、メンドリは「それはムリ。あなたはニワトリなんだから。わたしやあなたとは全然違うのだもの」と言った。
ワシはうなだれて、「そうだね」とつぶやいた。
そのあと、その日見たものについて考えるのをやめてしまった。
ワシは結局、ずっと自分がワシであることに気づかず、「自分は飛べない」と思い込み、大空を羽ばたくことなく生涯を終えた。
どうですか?
自分が思い描いている、自分の姿「自己像」は正しいですか?
大空を飛ぶことができるワシなのに、ニワトリだと自己規定していませんか?
自分でムリと規定せず、やりたいことがあれば、挑戦してみてください。
自分を解き放していいんですよ。
さあ、飛び立ちましょう!