2021年3月8日月曜日

【個塾だより】「節(ふし)」をつくろう!

 今年の入試の主要日程は、残すところ、

3月9日10日の熊本県公立高校後期選抜

3月12日からの国公立大学後期日程

となります。

受験生のみなさんには、持っている力を100%出し切ってほしいと思います。


でも、「100%」って、とても難しいことですよね。緊張もしますからね。

(私の場合は、70%の力しか出せないと割り切って、70%でも問題が解けるくらい力をつけようとしました。)


現在の高校2年生や、来年度入試の挑戦予定の浪人生にとっては、

来年の大学入学共通テストまで、あと10か月+α。

中学2年生にとっても、私立高校の奨学・専願入試まで、10か月+α。

気の早い話と思いがちですが、あっという間の10か月です。

10か月の間に、試験場で「頼れる自分」をつくってくださいね。


そろそろ、タイトルの話をしないとですね。

竹の「節(ふし)」って、イメージつきますか。

骨と骨のつなぎ目みたいに、竹のところどころにある、「ボコッ」としたやつです。

あの「節」の役目は、竹の強度を高めるためにあるんです。

そして、根元から上部まで、等間隔にあるわけじゃないんです。

根元部の方は、間隔は狭くなっていて、強度を高めています。そのおかげで、自分の重みを支えることができて、竹は高く伸びるんです。

中間部は、間隔が広くなっています。そのおかげで、強風に吹かれても、しなやかに対応でき、倒れにくいんです。ガチガチの強度だと、ケンカして、倒れそうですよね。

また、上部は、再び間隔が狭くなっていて、強度を高めています。そのおかげで、枝葉が伸びる重みを支えることができて、折れないんです。


何が言いたいかというと、竹と人間を対比して、人間にも「ボコッ」が必要だということです。

竹の根元近くに節が多いように、中学生・高校生の年代には、人間の強度を高めるために「節」をつくる機会(試練・困難)がたくさんあっていいと思います。そのなかでも、大きな節になるのが、「入試」であり、「受験勉強」だと思います。入試に向けて準備するなかでは、学力はもちろん、我慢する力・粘る力・挫折から立ち上がる力・やり遂げる力など、たくさんの力を身につけることができます。

学校に行ってないからとか、勉強してないからとか言わず、ぜひ、折角の機会だと思って、節をつくる機会(試練・困難)と向き合ってください。ここで強度を高めておくと、将来、強風に吹かれても倒れにくいですよ。

来年度、受験を迎える皆さん。ぜひ、日々自分の「できるしこ」取り組んで、いろんな力を鍛えて、強度を高めてください。応援します!


なんとなく、今の風潮は節をつくる機会(試練・困難)を回避することにあるようにも感じますが・・・。

最後に、竹の上部の話です。上部は親世代かもですね。子どもという枝葉が伸びるのを支える強度、見守る強さが必要ですもんね。”見守る”って難しい試練です。