(長い文章になりました。大型連休中に時間があればお読みくだされば幸いです。)
高卒認定試験には、目に見えない「不思議な力」があります。
もちろん、
高卒認定試験は、文部科学省が行う、国の試験です。
この試験に合格すると、
「高等学校卒業程度の学力がある」と国が認定し、
大学や専門学校の入学資格を取得できます。
また、就職や資格試験の際も活用できます。
これだけでも、すごい力ですよね。
なにしろ、高校に行ってなくても、高校を卒業していなくても、
人生の歩みを進めることができるから。
そして、それは国が認定し、
教育行政をつかさどる文部科学省が合格証書を発行するのですから。
しかし、そのほかにもう一つ、
今回お伝えしたいすごい力、「不思議な力」があります。
その力は、
上記のような高卒認定試験の正式な役割ではないですし、
合格証書のように目に見える形のものでもありません。
でも、確かに、存在するのです。
それは、「人を成長させる力」です。
少し詳しく書いてみますね。
高卒認定試験は試験ですから、合格しなければなりません。
合格するには勉強しなければなりません。
勉強が初めからできる人なんて、そう多くはいません。
そこで、「できるようになるまで頑張る力」が養われます。
勉強を始めても、すべての教科が好き、興味があるということありません。
でも、合格するには、苦手なことや興味がないことにも取り組まなければなりません。
取り組んでもすぐに成果があらわれないこともあります。
そこで、「克服するまでやり続ける力」が養われます。
少しずつ理解できるようになり、過去問演習などでも点数が取れるようになります。
すると、数字という裏付けとともに、できることと、まだできていないことを区別しながら、
適正に自らを評価していきます。
そこで、「謙虚に自らを認める力」が養われます。
ついに、高卒認定試験に合格し、合格証書を手にします。
これまでの取り組みが報われます。
達成感が得られます。
何より、「やればできると自らを信じる力」、「自信」が養われます。
そして、高卒認定試験合格までに身につけた力をもとに、
未来に向かって歩み始めます。
そこには、高卒認定試験を受験しようと勉強を始めたころよりも、
ずっと強く、ずっと前向きな、ずっと大きくなった自分がいます。
自分自身と自分の未来に希望をもち、慎みをもって努力する自分がいます。
この間には、
住民票を取得しに行ったり、受験料の収入印紙を郵便局で購入したりといった、
出願準備を自分でして、自分のことは自分でする自覚を育みます。
試験が近づくにつれて緊張し、プレッシャーを感じるといった経験もします。
こうしたことは、その後の人生で大きく生きます。
勉強の内容は10年もすれば完全に忘れます。
でも、試験に受かるために勉強する中で手に入れた力、
そして合格証書を手にして得た自信や希望は失われることなく、
人生を歩む支えになります。
これが高卒認定試験の「不思議な力」なのです。
高校に進学せず、中卒のフリーターだった女の子、
家に引きこもり、1年ぶりに出てきて鉛筆を持った高3の女の子
家出を繰り返し、お母さんに引きずられてしぶしぶ来た高1の男の子、
高校を中退したけど同級生と一緒に進学したいと泣いていた高2の女の子、
人生を変えたくて、仕事と両立しながら、頑張った社会人の人、
わが子よりも先に、高卒資格が欲しいというお母さん、
そのほかたくさんのみんなが、高卒認定試験を終えて言うのが
「高認は楽しかった」
です。
試練が人を成長させるんでしょうね。
高卒認定試験という試練を経て、
人として大きく成長した若者をたくさん見てきました。
「とりあえず高卒は」という考えから、
私立の通信制高校に進学・転学・編入学するのもいいでしょう。
熊本県にも通信制高校関連の教育機関が数多く存在しており、
とくに今の時流は、そうなのかもしれません。
でも、
そこには試練はないのです。
熊本市内にある私立の通信制高校の先生に、かつて言われたことがあります。
「いまどき、高卒認定のメリットってあるんですか?」と。
両方の生徒を見てきた経験から一般的に言えることは、
高卒認定試験を経た生徒の方が、
強く、謙虚で、ひたむきに努力するように思えます。
その姿は、社会に出ていくときにも評価されることが多いようです。
「お、高認ね。きみ、頑張ったんだね。」と。
私たち、くまもと学舎 個塾は高卒認定試験という制度が大好きです。
いま、このブログを読んでくれているみなさん、
自分の殻を破ってみましょう!
ちょうどいま、出願期間です。(5月10日(水)〆切)
新しい自分になっていくのは、楽しいですよ!!