2016年12月5日月曜日

【たま日記】「いていいんだよ。」-教育講演会を終えて

たま~に書くから、【たま日記】

12月3日(土)国際交流会館にて、
中学・高校時代に不登校や中退を経験した大学生が自らの経験を語る、
「不登校生・高校中退生のための教育講演会-不登校生だった頃の私-」
を行いました。

当日はあいにくの冷たい雨。
しかし、会場は、
気づきあり、笑いあり、ちょっぴり涙ありの
とても温かい「座談会」のような講演会になりました。


「自分でも、なぜ学校へ行けなくなったのかはわかりません。
親にもすごく迷惑かけてるのもわかるし、
『自分なんかいなくなったほうがいいのかなあ』って考えていました。」

「何もしてないように見えて
ずっと終わりのない答えを考えて
眠れないし、くたくたでした。
元気のバロメーターがすごく低くなって、動きたくても体が動かせない。
今思うと、あのときは充電してたんだと思います。」

「学校っていう狭い箱の中がたまたま合わなかっただけで、
『他の世界もある』ってことがわかって。。。
『私の居場所がある』って思えてから、
自分を少しずつ認められるようになって、
だんだん楽になってきました。」

「あの時期があったからこそ、
自分の性格とか、自分っていうものがわかった気がします。
自分ができること、できないこと、得意なこと、不得意なこと、
ただそれだけのこと。
今は、
『できないことは人に助けてもらえばいい、
できることをがんばればいい』って思います。」


経験談を聞いた参加者の方々から、たくさんの質問がでました。
それに1つ1つ丁寧に答えてくれた、彼女たちの口から出た言葉です。
経験した人だから言える言葉。。。
「ずしっ」ときました。。

講演会はあっという間に終了時間。
予定していた
「進路についての情報提供」と「個別相談」
はできませんでした。

本日以降、個別での相談を承ります。
ご希望の方は、講演会参加の有無に関わらず、 
こちらからお申込み下さい。
(名前、連絡先、ご希望日時をお知らせください。)


経験談を話してくれた彼女たちも、
自分の過去を振り返って、
心が整理できた様子。

それに、
いままで人を避けてきたのに、
逆に人前で話せるようになったって
すごいことですよ。

会場を出た後の笑顔をみて、
内面からあふれ出る”美しさ”を感じました。


講演会にお越しになったみなさん、
「私の経験が誰かの役に立つなら」と言って
自分の過去を話してくれたみなさん、
本当に有難うございました。

講演会が終わって、
あらためて思ったこと、
あらためて伝えたいこと。

それは、
色んな学び方があっていい。
色んな時間の過ごし方があっていい。
大切なことは、
人と比べなくていい。
自分のペースで進んでいい。

そして、
「いていいんだよ。」
ということ。

また第2回ができればいいなあと思います。