2024年11月29日金曜日

【個塾だより】「感謝」で1年を締めくくる

私たちは一人では生きていくことができません。

他者の力を借りて生活しています。

たとえば、

個塾にある鉛筆1本も、

私一人、独力では同じものは一生かかっても作ることはできません。

鉛筆についてネットで検索すると、

(この時点でもうすでに独力ではありませんが)

材料は「黒鉛」「粘土」「軸木」と出てきました。

黒鉛は中国、粘土はドイツ、軸木はアメリカからの輸入です。

材料を手に入れるために中国やドイツ、アメリカに行く。

その移動手段を作ることも、

私の一生では足りないでしょう。

一人で作るということは、

その材料から集めないといけませんから。

他にも、

鉛筆を作る機械を作る、

機械を作る材料を集める、・・・。

果てしもない作業が続きますね。


そう考えると、

自分が普段使っているもので、

他者の力を借りていないものを探すほうが難しいです。

そもそも、そんなものは無いような気がします。


でも勉強していると、つい

「自分ひとりの力でやっている」

「自分だけの力でうまくいった」

と勘違いしがちです。

他者の力があってこそ、

勉強できる環境に身を置くことができているのに。

(そして、そんな慢心が出ると、成績はすぐに頭打ちです。)


他者の存在に「感謝」。

他者に支えられていることに「感謝」。

(一番身近な他者は家族です。)

そうすることが、

自分を客観的に振り返ることにつながります。

ものごとに謙虚にのぞむことにつながります。

そして、

自分を客観視し、謙虚に取り組めば、

最後の場面で成績の向上につながります。


自分の心にばかり目を向けがちな受験間近の12月だからこそ、

大切な心持ちです。

「感謝」で1年を締めくくる。