私たちは一人では生きていくことができません。
他者の力を借りて生活しています。
たとえば、
個塾にある鉛筆1本も、
私一人、独力では同じものは一生かかっても作ることはできません。
鉛筆についてネットで検索すると、
(この時点でもうすでに独力ではありませんが)
材料は「黒鉛」「粘土」「軸木」と出てきました。
黒鉛は中国、粘土はドイツ、軸木はアメリカからの輸入です。
材料を手に入れるために中国やドイツ、アメリカに行く。
その移動手段を作ることも、
私の一生では足りないでしょう。
一人で作るということは、
その材料から集めないといけませんから。
他にも、
鉛筆を作る機械を作る、
機械を作る材料を集める、・・・。
果てしもない作業が続きますね。
そう考えると、
自分が普段使っているもので、
他者の力を借りていないものを探すほうが難しいです。
そもそも、そんなものは無いような気がします。
でも勉強していると、つい
「自分ひとりの力でやっている」
「自分だけの力でうまくいった」
と勘違いしがちです。
他者の力があってこそ、
勉強できる環境に身を置くことができているのに。
(そして、そんな慢心が出ると、成績はすぐに頭打ちです。)
他者の存在に「感謝」。
他者に支えられていることに「感謝」。
(一番身近な他者は家族です。)
そうすることが、
自分を客観的に振り返ることにつながります。
ものごとに謙虚にのぞむことにつながります。
そして、
自分を客観視し、謙虚に取り組めば、
最後の場面で成績の向上につながります。
自分の心にばかり目を向けがちな受験間近の12月だからこそ、
大切な心持ちです。
「感謝」で1年を締めくくる。