勇気は常に勝利をもたらし
恐怖は常に敗北を招く
上記は、中村天風『運命を拓く』に出てくる言葉です。
政財界のリーダーに多大な影響を与えている中村天風氏によるこの本は、
昨年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の前後、
大谷翔平選手の愛読書としても知られ、
売れ筋ランキングにも登場していました。
ここでいう
「勇気」は、
喜び・希望・楽観・明るさ・朗らかさなどと並んで、
「積極的な心構え」のひとつであり、
「恐怖」は、
怒り・不安・悲観・憎しみ・嫉みなどと並んで、
「消極的な心構え」のひとつです。
私たちは(私の場合は、でしょうか)、
ともすると、「消極的な心構え」に引きずられがちです。
しかし、
心を積極にもっていくか、消極にもっていくかの
「心一つの置きどころ」によって、
手にするものは大きく異なってきますね。
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。」
(アラン『幸福論』)という言葉もあるように、
勇気や楽観を含む「積極的な心構え」は意志によって生み出されるものです。
「『積極的心構え』で行くんだ」と自らの意志で決め、
日々の生活に臨み、自分のものにしたいものです。
でも、
「怒りや不安を感じるな」ということではなく、
「怒りや不安を感じても、すぐに手放す」ことが大切とのことです。
感じる方が普通ですもんね。
何かをはじめるときは、恐怖や不安を感じるでしょう。
しかし、
それを成し遂げた先にある自分の姿をありありとイメージし、
勇気や希望といった積極的な心構えで取り組んでみましょう。