「人間は、結局、自分がなりたいと思う人間になる。」
18-19世紀ドイツの文豪ゲーテの言葉です。
ゲーテは、
『若きウェルテルの悩み』
『ファウスト』
『イタリア紀行』
など世界史探求の文化史問題でも問われる作品を残しました。
そんな作家による人間観の一つです。
現代では、
脳科学の側面からも同様の見解があるそうです。
すなわち、
頭の中で繰り返された自己像や自己認識・想いは、
繰り返されればそれだけ頭の中で強化され、
脳が現実化していくというものです。
苦手だ・嫌だと繰り返し思ったことは、
ますます苦手・嫌になり、
得意だ・好きだと繰り返し思ったことは、
ますます得意・好きになる。
よくないたとえかもしれませんが、
一度「ま、いいか」と妥協したら、
2度目のハードルは低くなり、
1度目よりも安易に「ま、いいか」となります。
3度目はさらに安易になり・・・。
それが繰り返されると、
「ま、いいか」が癖になります。
(私にも経験があります。)
なんとなくイメージできませんか?
そうだとすると、
自分で自分の限界を小さくすることも、
自分の可能性を大きくすることもできそうですね。
10月からは、今年度の後半です。
みなさんは、
どんな自分で来年度を迎えたいですか。
「2026年4月1日、私は○○いる。」
というかたちで自分の予定を立ててみましょう。
「2026年4月1日、私は東京にいる。」
「2026年4月1日、私は中学校の勉強に追いついている。」
など。
そして、
繰り返しイメージしてみましょう。
自分でブレーキを掛けない限り、
現実化するように自分が動きますよ。
「人間は、結局、自分がなりたいと思う人間になる。」です。
あ、
「ブレーキをかける自分」というのが
「なりたいと思う人間」とはならないように
お互い注意しましょうね。