文部科学省が作成したリーフレットの説明によると、
この試験は、いろいろな理由で高校等を卒業していない人のために、
「高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうか」を
文部科学省が認定する試験です。
高卒認定試験に合格すると、
大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。
就職や資格試験の受験にも活用できます。
となっています。
試験は8月と11月の年に2回行われ、
「16歳以上になる大学入学資格のない人」
であれば受けることができます。
(例えば、中卒の人、高校を中退した人、高校には在学しているが通学していない人)
また、
同じリーフレットによると、
平成27年度の出願者のうち83.8%(21,996人)の最終学歴は、
「中学校卒業」「高校中退」「定時制・通信制高校在学」となっています。
少しでも早く進学したい、
少しでも早く受験勉強に専念したい、
資格を取って自分の将来を拓きたい・・・
そんなみなさんにとっては
人生を変えることのできる大きな意味をもつ試験です。
今までたくさんの生徒たちが合格して
人生を変えていきました。
どんな人がどんな想いで動き出し、
合格した後に何に気づき、何を学び考えるのか
私たちが関わった生徒の高認前後の声を集めてみました。
そもそも学校というものが嫌いだったので、高校受験も努力しませんでした。
入れるところに入ったら馴染めなくて辞めてしまいました。
いろんなところでバイトしたり、職業訓練所にいってみたりして、自分の将来について悩んでいました。そんなとき当時の上司に高認試験を勧められました。
また進学したい気持ちもあったので受けてみようと思いました。
ただ、正直言えば、最初は「今さらやるのか」と思っていましたが、勉強するのに遅いとかはないと思うようになりました。
合格後、学校を出ていないことで、バイト先で嫌な思いをしたり、コンプレックスを抱え込んでいたのが、少し軽くなりました。
色んなことを言ってくる人もいますが、自分のペースで少しずつ前進していけば、自分を認めてくれる人も現れると思うので、頑張って。マイペースに!
(20代 社会人)
高校には行く必要を感じなかったからもともと行ってなく、でも大学受験はしたいので、中学卒業後に、塾で勉強して受験しました。
学ぶ場所は学校以外にもあり、高認という選択肢もあるので、今の環境がダメだと思ったら視野に入れてみてください。自分の未来のために頑張ってください。
(15歳)
高校にも行かなくなり、色んなことが全部面倒くさいと思うようになり、家の中でだらだらしてすごしていました。
でも、だんだんこのままじゃいけない、変わりたいと思い受験しました。
合格後は、次は大学受験に向けてたくさん勉強したいです。
悩んでいるときはきついけど、何かきっかけが見つかれば、明るくなると思います。
(17歳)
高校に行かなくなり毎日をダラダラと過ごした一ヶ月。このままだと大学にも行けなくなってしまうと思い受験を決意しました。その頃はものすごく焦っていたのを覚えています。
最初は反対していたのに最後は応援してくれた両親、そして周りの人たちのサポートもあり、最後は無事合格することが出来ました。次は大学受験。自分が選んだ道は間違っていなかったということを証明します。
(17歳)
高1の11月頃から教室に行けなくなり、保健室登校をしていました。テスト前などは担任の先生に協力してもらいながら自分で勉強していましたが数学や英語などは点数がとれず、また授業時数が足らずに、高3に進級することができませんでした。
でも同級生と一緒に受験をしたいと思い、高認に挑戦して大学受験をすることにしました。
高認を受けたことによって、自分の選択肢が増え、次に向けての活力になりました。
でも同級生と一緒に受験をしたいと思い、高認に挑戦して大学受験をすることにしました。
高認を受けたことによって、自分の選択肢が増え、次に向けての活力になりました。
(18歳)
10代で社会に出て働いて(高卒資格が必要だと)肌で感じた。やりたいことをやるために必要なことだと思った。
合格した今は、もっと勉強したくなった。
(社会人)
高校に行かなくなり、留年が決定してしまったけど、みんな(同級生)と同じ年に大学へ進学したいと思ったからです。ずっと引きこもり状態だったので、このままじゃいけないと思い受験を決意しました。
周りの人たちの励ましや応援もあり、無事合格できました。次は大学受験向けて頑張ります。
(16歳)
高校中退後、仕事をしてお金を貯めて養成所に行って芸人になりたかった。お金もちょっとずつ貯まったので親に伝えたら、最低でも高認だけは取っておくように言われたので仕方なく受験を決意。
最初は嫌々スタートしたけど、色んな人とも出会え、何より少しずつ勉強がわかるようになって楽しくなってきた。また新しい夢もでき、大学にも行きたくなった。まず最初に受験を勧めてくれた親に感謝したい。
(18歳)
高校を中退したけど大学受験をしたかったので高卒認定試験を受けました。
勉強してて基本の確認が大事だと改めて思いました。
会場はぴりぴりした雰囲気で、みんなが最後の最後まで確認をしたりしていい刺激になりました。
勉強してて基本の確認が大事だと改めて思いました。
会場はぴりぴりした雰囲気で、みんなが最後の最後まで確認をしたりしていい刺激になりました。
でも高卒認定試験の合格はゴールじゃないのでこれからも大学受験に向かって頑張っていきたいと思います。
(17歳)
中学卒業後留学し、昨年の8月まで私はバレエをフルタイムでやっていました。
そのバレエを辞め、これから進路をどうしようと悩んでいるところに、高卒認定試験というものがあることを知り、受けてみようかと思いました。
今まで私は自分を追い込みすぎたような所もあり、空回りしていったようで、高卒認定試験では自分のペースで無理しないように勉強を進めていきました。
そうすると、今まで見えなかったものが見えてきたり、マイペースにゆっくり少しずつが私にとって一番の近道であるとに気づくことができました。
自分を知り、そして未来を広げてくれた高卒認定試験。うけて本当に良かったです。
(18歳)
高校に通っていましたが、だんだんと行けなくなり、勉強も遅れ、焦っていました。
みんなより少し先に大学受験に向けた勉強をスタートしたくて、思い切って高校を中退し受験しました。
学習量と結果は、した量によって結果もついてくることを改めて実感しました。
次は本命の大学受験です。
(17歳)
次は本命の大学受験です。
(17歳)
私は高校に入学して一ヶ月ほどで高校を中退しました。
理由は高校に行く意味がわからず周りの人間に背中を押された感じがして嫌気がさしたからです。
何事にも信念を持ち行動することで結果は出ると自分を鼓舞しながら頑張ってきましたが、ある日職場の上司に言われた一言「精神論だけでは超えられない壁がある」。
この一言が私の考え方を根本的に変えました。
仕事との両立など不安な面がいろいろありましたが、勉強を積み重ねると自分の引き出しが増えるようで、不思議と苦にはなりませんでした。
少しの間ではありましたが、学生の頃の自分を思い出すことができました。
忘れることができない貴重な時間でした。
誰もが時間は24時間平等に流れていますが、結果は違うと思います。始めることから物事が始まる、現状に満足していては先がない、行動することで道は開ける、努力は必ず報われる、これは勉強だけでなく仕事など様々なことに言えると思いました。
(社会人)
高校を中退し、今まで本気で勉強したことがなかったので、何か1つ本気で勉強して自分を試したかったからです。合格するって思わなかったけど合格して自分に自信が持てるようになりました。
(17歳)